(43)露まみれ鎖の切れしふらここも/中嶋 鬼谷(1939年~)
「ふらここ」はブランコの別名です。片方の鎖が切れて、座面がだらんと下がる様子が想像できます。当然乗ることはできませんし、分厚い鎖をすぐに直すこともできません。危険なため立ち入り禁止のテープが貼られた…
関連リンク
- ・(42)ちんぽこに西瓜の雫たらして子の機嫌よし/大橋 裸木(1890~1933年)
- ・(41)人間魚雷冷房の展示室/岸本 葉子(1961年~)
- ・(40)きのふより遠くを踏めば秋の風/南 うみを(1951年~)
- ・(39)生霊(いきみたま)酒のさがらぬ祖父(をほぢ)かな/宝井 其角(1661~1707年)
- ・(38)終戦日牛の破水のざばんと来/鈴木 牛後(1961年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。