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衆院議員任期満了まで2ヵ月切る 宮城5区の2氏、地道な活動徹底

 衆院議員の任期満了(10月21日)まで2カ月を切った。菅義偉首相(自民党総裁)は1日、9月の衆院解散を否定し、党総裁選(17日告示、29日投開票)を予定通り実施する意向を示した。次期衆院選は任期満了に伴う「10月5日公示、17日投開票」が有力視される。新型コロナウイルス対策が最大の争点となる。宮城5区からは、立憲民主党現職で9選を目指す安住淳氏(59)と、自民党新人の元タレント森下千里氏(40)が立候補を予定する。集会を開催せず、リーフレットのポスティングやつじ立ちなど地道な活動で有権者に思いを伝えている。

【衆院宮城5区立候補予定者】
 森下千里 40 元会社代表  自新
 安住 淳 59 党国対委員長 立現(8)

 立民国対委員長の安住氏は「菅政権は新型コロナの抑え込みに失敗した。感染拡大の影響は大きく、石巻地方は経済が停滞する。ぜい弱な中小企業を十分補償する対案を示していく。若年層へのワクチン接種を急がせる」と意気込む。

 東日本大震災から10年がたち、被災地は「震災、コロナ、人口減少という危機的状況にあり、政治を刷新する」と強調し、政権交代を訴えていく。

 陣営は、安住氏の活動する姿を発信するリーフレットの5区内へのポスティングを9月半ばに終了した後、各地区の後援会を回り、支持固めに注力する。

 政権の新型コロナの対応や感染急拡大で自民に逆風が吹いており「2009年の政権交代以来のチャンス」と、安住氏は「1強」打破へ総力を挙げる。

 名古屋市出身の森下氏は、2019年に芸能活動を引退し、4月15日付で党5区支部長に就任した。東日本大震災後の復興支援チャリティー活動に携わり、被災地への思いは強い。

 石巻市開北1丁目に事務所を構え、あいさつ回りや、「幸せをかたちに」を旗印に各地を回り地域の声を聞く草の根活動を精力的に展開する。6月からは毎日つじ立ちを行い、ハンドマイクで思いや訴えたいことを発信する。若者向けのイベントにも顔を出し、親近感をアピールする。

 陣営は「知名度はないが、新鮮味はある。地道に活動する」と語り、認知度アップを目指す。

 森下氏は「高齢化が進む中、健康寿命を延ばす政策を進めたい。女性が活躍できる環境を整えていきたい」と力を込める。

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