PCサポート詐欺の被害急増 山形県警「氷山の一角」と注意呼び掛け

サポート詐欺で表示された偽の警告画面(山形県警提供)

 山形県内でパソコン修理を名目とした特殊詐欺「サポート詐欺」の被害が今年、急増している。県警への相談件数や被害額は昨年を上回るペースで推移。パソコン操作に不慣れな高齢者らを狙った巧妙な手口で、県警は「氷山の一角で被害者はさらに多いのではないか」とみて、注意を呼び掛けている。

 サポート詐欺の手口は、パソコンでインターネットのアダルトサイトや漫画の海賊版などを閲覧中、「ウイルスに感染しています」など偽の警告画面が突然表示される。記載の電話番号に連絡するとパソコンを遠隔操作された上、対策費用の名目で電子マネーを購入するよう誘導されるなどし、現金をだまし取られる。

 県警は昨年1月からサポート詐欺の被害を独自に集計。今年8月までに計131件の被害や相談が寄せられ、うち今年分だけで60件に達した。

 被害や相談の約8割が男性で、ほぼ半数が65歳以上。全体の約4割が何らかの詐欺被害に遭った。今年の被害額は計約310万円に達し、昨年の約250万円を既に上回っている。中には約30万円ほどだまし取られたケースもあった。

 一方、被害届が提出されたのは2件のみ。被害の大半が数万円と少額で、アダルトサイトなどを閲覧した後ろめたさから「家族に知られたくない」「恥ずかしい」と詳細を明らかにするのを渋る被害者も多い。

 県警サイバー犯罪対策課の担当者は「慌てず画面を閉じるなどして対処し、困った時は最寄りの警察署に相談してほしい」と話す。

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