【特集】頑張らないアウトドアvol.3 準備不要の本格キャンプ

「何も道具を持っていないし、屋外で何をすればいいのかも分からない」という初心者にも気軽にアウトドアレジャーを楽しんでもらおうと、宮城県内各地に出張しているのが「キャンプ代行CAMPINGOO」(青葉区)。たき火やバーベキューも設営から片付けまでプロが手掛けてくれる。
たき火で非日常を満喫
ボーイスカウトなどのボランティア活動に参加し、子どもの頃からキャンプが身近だったという千葉信吾さん。趣味が高じ、代表の中村浩隆さんとともに2020年、用具のレンタル、設営・撤収作業を請け負う「キャンプ代行CAMPINGOO」を立ち上げた。
県内のキャンプ場はもちろん、仙台周辺の企業、個人宅などに必要な用具を運んでセッティングし、終わった後の面倒な片付けや洗い物も引き受ける。例えば日帰りバーベキューなら依頼者は食べたい食材を用意するだけでOK。指定した会場でタープやいす、テーブル、バーベキューコンロなどを広げ、送迎や「テントを自分で組み立てたい」「火起こしに挑戦したい」などの希望にも応じる。
千葉さんが「ぜひ体験を」と勧めるのは、専用台を使ってのたき火。パチパチはぜる音、炎のゆらぎが、非日常感を盛り上げる。「火を囲んでコーヒーを飲んだり談笑したりしてもいいし、ただ黙って火を眺めるだけでもストレス発散になります」。
この火を使って好きな具を挟んだホットサンドやマシュマロを焼くのも楽しい。「ホットサンドは直火なら1分くらいで焼き上がりますよ」と千葉さん。事前に連絡すれば、基本料金内でたき火台もセッティングしてくれるので相談を。
キャンプ代行CAMPINGOO(キャンピング―)
料金は基本の用具一式レンタル、設営・撤収作業料込みで日帰り1万5000円から、宿泊2万7000円から(人数、出張距離によって異なる。キャンプ場のサイト利用料は別途依頼者負担)。用具のレンタルのみの利用も可。7日前まで要予約。
申込・問/TEL090-1492-8143
アウトドアレジャーを楽しむ際は周囲の利用客に迷惑をかけないこと、共有スペースはきれいに使い、利用前と同じ状態にして帰ることが基本のマナー。ゴミは持ち帰りを原則にしているところもある。たき火の可否など利用ルールや禁止事項も各施設で異なるため、事前に確認を。
(河北ウイークリーせんだい 2021年9月23日号掲載)