東北の23選挙区、対決の構図 衆院選

 衆院選(31日投開票)は19日公示され、東北の23選挙区に立候補した計56人が論戦に入った。自民は全選挙区に公認候補を擁立し、公明が推薦する。野党は立憲民主、共産両党を中心に共闘を推進。2017年の前回選で18勝した自民に対し、野党統一候補がどこまで迫れるか。各選挙区の戦いの構図を見る。

青森/1、2区は野党共闘ならず

 3選挙区に前議員2人、元議員1人、新人5人の計8人が立候補を届け出た。政党別は自民と立民が各3人、共産が2人。自民の3人はいずれも公明の推薦を得た。2012年から自民の議席独占が続いているが、1、2区では候補者調整による野党共闘が実現しなかった。

 1区は、区割り改定に伴い前回はコスタリカ方式で比例東北に回った当選7回の自民前議員に、立民元議員と共産新人が挑む。1区では初陣となる自民前議員は、比例に転出した自民前議員の支援も受ける。

 2区は、自民新人が政界を引退した前衆院議長で当選12回の前議員、立民新人が八戸市に地盤を持つ党参院議員とそれぞれ連動して戦う。共産も新人を擁立した。

 3区は、自民前議員と立民新人の一騎打ち。2人の直接対決は2度目となる。立民新人が候補者擁立を見送った共産の票をどれだけ取り込めるかが焦点の一つとなる。

岩手/3区は4度目の直接対決

 3選挙区に前議員5人、新人3人の計8人が立候補した。政党別では自民と立民が各3人。共産とNHK党が各1人。自民の前議員3人は公明の推薦を受けた。立民、共産、社民は野党共闘を目指し、全選挙区で統一候補の擁立を模索してきたが、1区では成立しなかった。

 1区は当選5回の立民前議員に、過去3回いずれも比例復活した自民前議員、共産新人が挑む。立民前議員は党県連と政治資金を巡り係争中で、全党的支援は見込めない。県連が求めた公認を党本部に認められなかった新人は比例単独に回った。

 2区は10選を狙う自民前議員に、立民新人が挑戦する。現職の重要閣僚の地盤にどこまで食い込めるかが焦点となる。N党新人も立候補した。

 3区は18選を目指す立民前議員に過去3回負け続け、いずれも比例復活した自民前議員が4度目の直接対決に臨む。

宮城/激戦の2区、無党派層が鍵

 6選挙区に前議員7人、元議員1人、新人9人の計17人が立候補した。自民が全選挙区に立てた候補者と、競合を避けてすみ分けた立民と共産の野党統一候補が激突する。

 1区は5選を目指す自民前議員と、前回は比例東北ブロックで復活当選した立民前議員が再度対決する。第三極として支持拡大を狙う維新の新人も立候補。無所属新人も参戦し、東北で最多の4人が争う。

 2区は7選に挑戦する自民前議員と、前回1316票の小差で涙をのんだ立民元議員が再び真っ正面からぶつかる。有権者約45万人と東北最多の選挙区で、無党派層の動向が鍵を握る。N党新人も立った。

 3区は6選を期す自民前議員に、選挙初挑戦となる野党統一候補の立民新人が挑む。共産が独自候補を擁立せず、前回と構図が変わった。無所属新人も出る。

 4区は7選を狙う自民前議員と、共産と維新の2新人が争う。共産新人は立民などと共闘して支持拡大を図る。

 5区は9選をうかがう立民前議員に対し、自民が選挙初挑戦の新人を送り込んだ。自民は前回、比例復活を逃しており、地方議員らと連動して票の上積みを目指す。

 6区は8選を見据えた自民前議員の牙城に、共産新人が切り込む。前回は自民前議員は全国最高の得票率を獲得しており、野党の候補者一本化の成果が問われる。

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秋田/野党、全区ですみ分ける

 3選挙区に前議員5人、新人1人の計6人が立候補した。政党別は自民が3人、立民が2人、共産が1人。野党が候補者を一本化し全選挙区で与野党一騎打ちとなる。

 1区は4選を期す自民前議員と6選を狙う立民前議員(比例東北)による通算3度目の対決となる。2012、14年は自民が制したが、票差は2万4000から8600に縮んだ。組織戦で挑む自民と個人戦を展開する立民が競り合う。

 2区は5選を狙う自民前議員と再選を期す立民前議員(比例東北)が14、17年に続き激突する。前回は自民が大館市など4市町村で競り負け、全体で1672票差に迫られた。自民がてこ入れを図る大館地区と候補擁立を見送った共産票の行方が焦点。

 3区は6選を目指す自民前議員と共産新人が争う。過去5回連続で戦った元議員が立候補せず構図が変化。自民は分裂していた保守票固めを急ぐ。

山形/1区は自民に立民新人挑む

 3選挙区に前議員3人、新人4人の計7人が立候補を届け出た。全選挙区で前議員を立てた自民に、立民、共産、国民民主、非自民系無所属が挑む。1、2区は共産が候補者擁立を見送り、自民前議員と野党統一候補の一騎打ちとなった。

 1区は9選を狙う自民前議員に立民新人が挑む。党四役入りした自民前議員は実績を強調。立民新人が山形市を中心に政権批判票を掘り起こせるかどうか注目される。

 2区は4選を目指す自民前議員と国民新人の争い。くまなく地域を回って支持を固める前議員に対し、新人は県選出の野党系参院議員の支援を得て勝機をうかがう。

 3区は高い知名度と組織力を武器に3選を期す自民前議員の牙城を、共産と非自民系無所属の2新人が崩しにかかる。

 1月の知事選で自民推薦候補に圧勝した吉村美栄子知事が非自民候補3人の支持を表明。投票行動に影響する可能性もある。

福島/全区で与野党の一騎打ち

 5選挙区に前議員8人、新人2人が立候補を届け出た。自民は全選挙区に候補を立て、立民は4人、共産は1人をそれぞれ擁立した。全選挙区で野党共闘を見据えた候補者一本化が実現。2区で共産、5区で立民がそれぞれ候補者を取り下げ、全選挙区で与野党の一騎打ちとなった。

 1区は3選を目指す立民前議員と5選を期す自民前議員(比例東北)の3度目の戦い。過去2回は1勝1敗で、両者とも小選挙区で必勝を期し、しのぎを削る。

 2区の自民前議員は元復興相や元厚生労働相としての実績などを訴え9選を狙う。県内で最も若い野党統一候補の立民新人が自民の組織力にどう対抗するかが焦点。

 3区は県選出国会議員で最多期数を誇る元外相の立民前議員が10選をうかがう。前回、比例復活した自民前議員が再選を懸けて小選挙区での初勝利を目指す。

 4区は自民前議員と立民前議員(比例東北)が4度目にして初の一騎打ち。前々回は約400票差、前回は約1200票差で1勝1敗。今回も激戦が予想される。

 5区は元復興相の自民前議員が8選を目指す。県内で共産初の野党統一候補となった新人が挑み、党比例票の上積みも図る。

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