双葉で撚糸工場着工 帰還住民の雇用も計画 24年稼働目標

双葉町に建設される新工場の完成予想図

 撚糸(ねんし)の生産・加工、タオル販売を手掛ける浅野撚糸(岐阜県)は1日、東京電力福島第1原発事故で住民避難が続く福島県双葉町の中野地区で新工場の建設に着手した。双葉町が復興産業拠点に位置付けている地区で、工場は2024年4月の稼働を目指す。

 町から借りる敷地約2万平方メートルに、鉄骨2階の工場と店舗(約6300平方メートル)を建てる。総事業費は30億円。当初は従業員約30人からスタートし、地元採用を含め人員を増やしていく計画。24年度の売上高を約10億円と見込む。

 新工場では撚糸生産のほか、タオル販売、見学者受け入れなどを想定する。浅野雅己社長は取材に「町に帰還する住民が働く場所としてはもちろん、交流人口拡大の呼び水になればいいと思う」と話した。

 現地で1日に起工式があり、同社や町の関係者ら約30人が工事の安全を祈った。伊沢史朗町長は「町に戻る住民の生活に貢献してもらえると思う。元気のある企業が進出することで、町への関心が高まることも期待したい」と述べた。

 放射線量が比較的低い避難指示解除準備区域だった中野地区は20年3月に避難指示が解除された。町は町内の帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)について、22年6月以降の避難解除と住民帰還を目指している。

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