歴史と文化の新拠点開館 無料開放に大勢の市民 石巻市博物館
石巻市博物館が3日、開成地区の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)内にオープンした。東日本大震災で被災し解体された石巻文化センターの後継施設で、石巻の歴史と文化の新たな発信拠点となる。初日は無料開放され、朝から開館を待ちわびた大勢の市民らでにぎわった。
常設展示室には先史時代~近現代の石巻の様子を伝える資料やパネル、市出身の木彫作家高橋英吉の作品などが並ぶ。歴史研究家の毛利総七郎が収集した「毛利コレクション」のコーナーもあり、訪れた人たちがじっくりと見て回った。
企画展示室では、開館記念企画展として「文化財レスキュー 救出された美術作品の現在(いま)」を開催。文化センターで被災し、文化財レスキュー事業で救出、修復された美術作品を紹介している。
妻と来場した同市蛇田の佐藤茂久さん(70)は「展示物が豊富で見応えがあった。何度も足を運びたくなる」と話した。
開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)。月曜と年末年始は休館。常設展示室の観覧料は一般300円(企画展込み500円)、高校生200円(300円)、小中学生100円(150円)。