人気急上昇のサバだしラーメン　特集／みやぎをアツくするラーメン

県内外で愛される名物に

　食堂きかくは「中華そば」や「ソースかつ丼」の甘辛いたれなど、1940年の創業当時から料理にサバだしやさば節を用いてきた。

　石巻専修大の石原ゼミのプロジェクトに参加し、店オリジナルの「サバだしラーメン」を2011年10月に発売。当初は週に数杯しか出なかったが、学生が地道にPR活動を続け1年後には1日平均15杯の注文が入るようになった。その後テレビドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられ、知名度は一気に全国区に。今では多い日は80杯前後が売れる人気ぶりだ。

　2代目店主の佐藤宗雄さんは「サバだしラーメンを販売する前はほとんどが地元のお客さん。今は客層が広がり、県外のリピーターが増えました。旅の始めと終わりに2度来てくれた人もいるんです」とうれしい悲鳴を上げる。

サバだしラーメン主な提供店

　今では石巻を代表するご当地グルメになった「サバだしラーメン」。「サバのアラでだしを取る」「トッピングにサバを使う」「サバの中骨を配合した専用麺を使用する」という3つの条件を守り、4店舗がそれぞれ趣向を凝らしたオリジナルのレシピで提供している。

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Photo by 堀田 祐介
（河北ウイークリーせんだい 2021年12月9日号掲載）