仙台―新潟間にLCC 年内就航、所要1時間

仙台空港
トキエアが運用する機体のイメージ

 仙台空港(名取市、岩沼市)と新潟空港(新潟市)を結ぶ定期便の新規就航に向け、格安航空会社(LCC)「トキエア」(新潟市)が国の事業許可取得に向けて準備を進めていることが分かった。2022年に就航する見通し。高速バスで4、5時間かかった所要時間は1時間程度に短縮される。同社は「近いようで遠かった宮城、新潟間の交流に貢献したい」と意気込む。

 同社によると、1日1往復の運航を予定。主要価格帯は1万円を軸に検討している。20年7月設立の同社は新潟空港を拠点に仙台のほか、札幌(丘珠)や中京圏、関西圏への同時初就航を計画している。国土交通省の事業許可が取れ次第、各空港とダイヤ設定の協議に入る。

 仙台、新潟両市間は直線距離で約170キロ。接続する交通機関が限られ、新幹線や乗用車では3時間以上、高速バスでは少なくとも4時間以上を要する。東北電力など両県に事業所がある企業を中心に交通需要は底堅く、同社は顧客獲得が見込めると判断した。

 使用機材は、燃費に優れる双発プロペラ機ATR72(定員70人)。貨物への対応も可能で、閑散期は運用を物流に切り替えることで稼働率を高める。プロペラ機はジェット機と比べて飛行高度が低いため、生鮮品などの凍結リスクが少なく、搬送物の選択肢も広がるとみられる。

 就航に際し、同社は災害対応を意識している。激甚災害で陸路や鉄路が寸断された事態を踏まえ、空路を生かした有事支援の在り方も検討する。

 同社の担当者は「『首都圏と地方』の取引が主流だったビジネスが『地方と地方』に広がりつつある中、両県をつなぐ相乗効果は大きい。地方創生や地域間ビジネスの創出を後押ししたい」と話す。

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