デスク日誌(1/6):めがねこ

 眼鏡をかけている人にとって、憂鬱(ゆううつ)な季節だ。新型コロナウイルス下、習慣となったマスクのせいで曇る、曇る。初売りの列に並び、目当ての店に入った瞬間、目の前が真っ白。ああ、煩わしい。

 そんな方には、人気作『パンどろぼう』シリーズで知られる絵本作家、柴田ケイコさんのデビュー作『めがねこ』をどうぞ。

 森のめがね屋「めがねこ」が、ネコ一匹一匹にぴったりの眼鏡を作り、みんなを元気にする。お母さんネズミにも作り、3匹の子ネズミの顔が良く見えると感謝される。

 柴田さんの息子が3歳の時、弱視で眼鏡をかけ始め「ネガティブをポジティブに変えるような絵本を作ってあげたいなと思って」描いた物語。テレビのインタビューで知った。「めがねは、かっこいいのだ!!」という本の帯の言葉をかみしめる。眼鏡の曇りも、心の曇りもすっきり晴れる。

 <双六(すごろく)の賽(さい)の禍福のまろぶかな>久保田万太郎。

 コロナの暗から転じ、今年は心晴れるニュースが続くといい。ネガティブな時間の中から、ポジティブな何か新しい未来の形が芽生えることを信じている。
(報道部次長 村上朋弘)

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