石巻「動く市長室」 住民バス運行改善など要望の声 雄勝地区
石巻市は17日、市長が地域に出向いて市政への提言を聞く「動く市長室」を市雄勝硯伝統産業会館で実施した。住民や地元の活性化に取り組む団体からは東日本大震災で甚大な被害を受けた地域の復興や安全、インフラなどについて要望の声が上がった。
住民約20人が参加した。斎藤正美市長は「皆さんと対話を重ね、協議によるまちづくりを進めていきたい」とあいさつした。
住民の女性は、地区内を運行する住民バスについて「高齢者にとっては唯一の足なのに、土日や祝日、年末年始が運休となると非常に不自由に感じる」と訴えた。斎藤市長は「住民同士で寄付車を共同利用している『日本カーシェアリング協会』などと相談して対策を考える」と答えた。
住民からは他に、名振-尾崎地区をつなぐ県道238号の整備、市体育施設の雄勝艇庫の利用料金の改定、海上レジャー事故防止のためのルールづくり、シカの害獣被害対策などを求める声があった。
動く市長室は昨年11月、震災後の休止から約12年ぶりに再開した。2月7日まで各地区で開催される。
日程と会場は次の通り。
▽24日、桃生総合支所(午後1時半)
▽25日、北上総合支所(午後1時半)
▽2月4日、河南母子健康センター(午前10時)
▽7日、河北総合支所(午後1時半)