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ものづくりの魅力発信、企画展「おがつの石」 若手職人の作品発表 30日まで

雄勝石を加工した多彩な作品が並ぶ企画展

 石巻市雄勝地区特産の雄勝石をテーマに地域の自然やものづくりの魅力を発信する企画展「おがつの石」が市雄勝硯伝統産業会館で開かれている。30日まで。

 硯上の里おがつ運営協議会の主催。雄勝硯(すずり)生産販売協同組合の若手職員5人が個人の職人として作った雄勝石の加工作品を初めて発表。工芸品の生産で培った技術を生かし、装飾性の高い硯やタイル、マグネットなどの日用品、アクセサリーなどを展示している。

 2016年に亡くなった硯の伝統工芸士遠藤市雄さんの作品や道具、製作風景を紹介するコーナーもある。東日本大震災後、被災した市雄勝総合支所のボイラー室でいち早く製作を再開し、雄勝硯の再興に尽力した姿を伝える。

 昨年6~9月に市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた「アニメージュとジブリ展」では雄勝石が公式グッズに使われた。会場ではグッズの実物に加え、映画の中の世界のような雄勝石の石山の風景も紹介する。

 無料の体験コーナーも企画。平日は雄勝硯で墨をする書道体験を用意し、22日以降の土日は雄勝石を使ったハーバリウム(植物標本)や蜜ろうキャンドル、ステンドグラスを作るワークショップも開く。連絡先は市雄勝硯伝統産業会館0225(57)3211。

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