半導体製造装置部品のサワ、第4工場竣工 受注増加に対応 東松島
半導体製造装置部品メーカー「サワ」(山梨県上野原市)が東松島市のひびき工業団地に建設した宮城第4工場が完成し、現地で3日、竣工(しゅんこう)式があった。同社の工場としては最大規模。半導体市場の成長を追い風に、市内でさらなる増設を計画する。
鉄骨平屋で延べ床面積約2890平方メートル。従来の半導体製造装置の精密部品加工に加え、製造装置の輸出に使う搬送装置の組み立てを本格化する。昨年4月に着工し、総事業費は約9億6000万円。国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用した。
サワは東日本大震災直後の2011年4月、同団地に宮城工場を建設後、第2、第3工場を整備した。四つの工場に85人が勤務し、今後30人を雇用する方針。
半導体産業はIoT(モノのインターネット)の進展などに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークやオンライン学習の普及で成長が著しい。納品先の東京エレクトロン(東京)から品質や安定出荷が評価され、受注が増えた。
竣工式には県や市、施工業者の関係者ら約30人が出席。山口能史社長(46)は「取引先からの信頼を確かなものにするため、社員一同努力を重ねる。2年以内に同規模の第5工場を東松島市大塩のグリーンタウンやもと工業団地に建設したい」と述べた。
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