(195)如月や身を切る風に身を切らせ/鈴木 真砂女(1906~2003年)
春といってもまだ肌寒く、冷たい風が吹きつけてきます。春の季語の中には、春一番や東風(こち)などたくさんの風の名前があり、句の想像の広がりを助けてくれますが、この句にあるのは無名の風です。風がただの風…
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