学校安全対策に「設備台帳」活用 白石一小防球ネット事故で市内各校

台帳を手に卒業生制作のオブジェを点検する教職員ら=白石市白川小

 宮城県白石市白石一小で昨年4月に防球ネットの木製支柱が折れて6年生男児2人が死傷した事故で、市と市教委は14日、再発防止策の取り組み状況を公表した。大型備品を管理する「学校施設・設備台帳」の様式を市教委が作成、各校が安全点検に役立てる。

再発防止の点検作業公開

 同市白川地区の白川小(児童53人)は、作成途中の台帳を使った安全点検を報道陣に公開。校庭では巣箱の記入漏れに気付くと、教職員が落下しないのを確認した上で加筆した。卒業生制作のオブジェなども一つ一つ安全性を確かめた。

 台帳は本年度内に各校が完成させる予定。白川小の渡辺史一教頭(52)は「安心安全のためにやれることをきちんとやり、子どもたちには楽しい学校生活を送ってもらいたい」と話した。

 新年度に向けては各校が学校安全計画を作り、地域住民を加えた学校安全委員会の人選も進む。学校内のリスクを外部の専門家がチェックするような方策も検討している。半沢芳典教育長は記者会見で「目的は計画策定でなく安全安心を担保すること」と強調した。

 市と市教委は昨年12月に自治体間での情報共有に向けた事故のデータベース化を県教委に要請した。山田裕一市長は「痛ましい事故を二度と起こさぬ社会的使命があると認識し、積極的に情報の開示と共有を図っていく」と述べた。

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