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【動画】脱線、恐怖の70秒「車体も体も宙に浮いた」 新幹線客振り返る

傾いた新幹線の車内で余震の揺れに警戒する乗客ら=17日午前0時15分ごろ、白石市(乗客提供)

 16日深夜の地震で脱線した東北新幹線やまびこ223号には、78人の乗員乗客がいた。突然の激しい振動に驚き、必死に座席にしがみつく乗客たち。恐怖の70秒間を振り返り「地震を甘く見ていた」「死を覚悟した」と口々に語った。

スマホが一斉に

 やまびこ223号は午後9時44分、東京駅を出発。仙台駅に向かい順調に運行を続けていた。白石蔵王駅まで約2キロの地点で、乗客のスマートフォンから緊急地震速報が一斉に鳴りだした。

バッグが吹っ飛ぶ

 6号車にいた京都府南丹市の会社員中川陽平さん(27)は速報から5秒後、体験したことのない激烈な縦揺れと横揺れに襲われた。頭上に収納していた120リットルのキャリーバッグが吹っ飛んだ。二つ前の席の女性は、反対側の座席まで飛ばされていた。

 自身も席から放り出されそうになり、必死にしがみついた。「怖かった。(人生が)終わったかと思った」

死を覚悟

 仙台市太白区の会社社長駿河克亘さん(47)は5号車にいて、大きな揺れと同時に車体と体が宙に浮いたような感覚になった。直後、座席から通路に投げ出された。

 「あまりの出来事に死を覚悟した」。揺れは収まったが、停電して暖房が切れた車内で約4時間過ごした。

 大宮駅から乗車した神奈川県の大学4年生角岡瞭多さん(22)は待っている間、スマホで動画を見ていた。疲労しながらも「こんな経験はできない」と気丈に振る舞った。

励まし合って

 苦境を励まし合い、乗り切った乗客もいた。仙台市の50代女性は「非常灯は車両の前と後ろだけで、他の乗客のみなさんと明るい所に集まり、気持ちが暗くならないよう話していた。心細くはなかった。全員にけががなくてよかった」と笑顔を見せた。

脱線した瞬間の新幹線車内
地震発生当時の「やまびこ223号」車内。非常灯だけがついている(乗客提供)
JR東日本から配られたアルミ製の防寒着をまとう乗客=17日午前4時ごろ、白石市(乗客提供)
はしごが掛かった車両の奥に見える斜めに傾いているのが6号車=17日午前4時ごろ、白石市(乗客提供)
乗客を降ろすため、脱線した車体に掛けられたはしご(乗客提供)
ライトの明かりを頼りに、暗がりの線路沿いを歩く乗客(乗客提供)
ライトの明かりを頼りに、暗がりの線路沿いを歩く乗客(乗客提供)
非常用の階段を使い、地上に避難する乗客たち(乗客提供)
脱線した東北新幹線の乗客たち=17日午前4時35分ごろ、白石市の白石蔵王駅
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