東北の工場相次ぎ停止 自動車や食品 商業施設も休業余儀なく

一部を除く臨時休業を伝える仙台三越本館の掲示

 16日深夜の地震で、東北の工場では被害状況を確認するための工場停止や揺れによる荷崩れといった影響が出ている。商業施設でも館内の安全確認や復旧作業のため、休業や時短営業を余儀なくされた。

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は被害状況確認のため宮城大衡工場(同)、宮城大和工場(宮城県大和町)、岩手工場(岩手県金ケ崎町)の稼働を停止したが、生産設備に問題はないと判断し、17日夜から生産を再開。ただ18日夜以降の操業スケジュールは未定で、部品納入状況などを見ながら判断する。

 アイリスオーヤマは、角田市、宮城県大河原町、亘理町の3工場を安全確認のため一時停止。安全を確認し次第再開する。3工場とも自動倉庫で荷崩れが発生したという。

 東京エレクトロン宮城(大和町)の本社工場は18日から通常稼動する。倉元製作所(栗原市)は若柳工場(同)、花泉工場(一関市)の操業を止めて状況を調べている。

 村田製作所(京都府)は東北の4拠点で操業を停止。登米村田製作所(登米市)の工場内では地震発生後に出火し、17日午前2時ごろに鎮火した。仙台村田製作所(仙台市)、東北村田製作所の郡山事業所(郡山市)、本宮工場(本宮市)も操業を停止した。

 山崎製パン(東京)は、東北6県に供給する仙台工場(宮城県柴田町)の一部ラインで操業を停止し、関東の複数工場で増産する。18日は通常の8割程度の出荷だが、19日は通常通りになるという。

 商業施設では、仙台市青葉区のイービーンズ、仙台パルコ本館とパルコ2、仙台フォーラスが休業。エスパル仙台とアエル、仙台ロフトは開店を遅らせた。

 仙台三越は本館7階の高校制服の注文受け付けを除き、臨時休業。藤崎は本館6階を終日休業とした。

 宮城野区の三井アウトレットパーク仙台港、太白区のザ・モール仙台長町パート2、ララガーデン長町も休館。泉区の泉パークタウンタピオと仙台泉プレミアム・アウトレットは当面の間休業する見通し。

 みやぎ生協(仙台市)はセラビ白石店(白石市)とコープふくしま保原店(伊達市)、ヨークベニマルは宮城、福島両県の計12店舗をそれぞれ休業。イオン東北(秋田市)はイオン相馬店(相馬市)を休業、イオン富谷店(富谷市)が店頭のみで食料品を販売した。JR福島駅のエスパル福島は全館休館した。

 仙台市泉区で18日に予定されたスポーツ系エンターテインメント施設「ジョイポリススポーツ」の開業は当面延期となった。量販店ドン・キホーテ(東京)は18日予定のドン・キホーテ利府店(宮城県利府町)の開店を延期した。

金融機関の窓口休止も

 金融機関も休業が相次いだ。七十七銀行は被害のあった仙台市内の南光台支店(泉区)と南八木山支店(太白区)の窓口営業を臨時休業した。再開予定は南光台が18日で、南八木山は未定。

 杜の都信用金庫(青葉区)は、天井の板がはがれるなどした七郷支店(若林区)で窓口営業を休止した。

 東北労働金庫(青葉区)は停電の影響で一時、相馬支店(相馬市)の通常営業の一部に影響が出た。17日夕方時点で、相馬市内2カ所の現金自動預払機(ATM)が利用できない状況が続いている。

 仙台銀行は一部店舗で壁がはがれるなどの被害はあったが、窓口営業は通常通りだった。入居する商業施設休業の影響で、9カ所のATMを休止している。

入り口のガラスが割れた「ザ・モール仙台長町」=18日午後3時25分ごろ、仙台市太白区
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