東北新幹線の脱線幅は最大1メートル 防止金具、レール乗り越える

6号車が約1メートル脱線した東北新幹線の車両=20日、白石市斎川

 JR東日本は25日、宮城、福島両県で震度6強を観測した16日の地震で、白石市の東北新幹線白石蔵王駅近くで脱線したやまびこ223号の最大脱線幅は6号車の約1メートルだったことを明らかにした。

 17両のうち16両が脱線し、6号車は隣接する上り線側に動いた。全68ある車軸のうち、10軸は大規模な脱線を防ぐ金具「逸脱防止ガイド」がレールを乗り越えていたことが判明。車両は約60センチ脱線した先頭の17号車と後方の4、5、6号車だった。

 金具は2004年の新潟県中越地震による上越新幹線脱線を教訓に設置された。土沢壇広報部長は「少なくとも車両が高架橋の側壁に衝突したり、上り線に横たわったりする致命的な危険はなかった」と述べた。

 JR東は車両や線路の状況、乗務員の証言を基に、停車後か停車の直前に脱線したとの分析を示した。時速150キロで走行中の新幹線は午後11時34分、1回目の地震発生後に非常ブレーキが作動し、35分に停車した。2回目の地震は36分に起きた。

 運転士は「停止してから大きな揺れを感じた」と説明しているという。

 これまでに脱線した9両を線路に戻す作業を終えた。クレーンなどで残り7両も線路に戻す。4月2日ごろまでに、けん引車で約2キロ離れた白石蔵王駅に移動させる。

 けが人は乗客1人から新たに申告があり、4人になった。いずれも打撲やねんざなどだという。

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