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「水辺のにぎわい施設」あす再開 11年ぶり 北上川・運河交流館

絵画などの展示設備を導入した館内

 東日本大震災で被災し休館している石巻市水押3丁目の北上川・運河交流館が4月1日、リニューアルオープンする。管理する国土交通省北上川下流河川事務所が展示設備やトイレを改修。水辺のにぎわい施設が11年ぶりに再開する。

 リニューアルに向けた改修工事で、1階展示スペースにあった運河などの映像を流すモニターを撤去。パネルや絵画をつり下げて展示する設備を備えた。壁面には隣接する石井閘門(こうもん)から東松島市野蒜までの北上運河の航空写真をあしらった。

 再開に合わせ、下流河川事務所は施設の管理、運営を石巻市に委託する。開館時間は午前8時半から午後5時までで、自由に出入りできる。市は市民グループの作品展や住民の寄り合いなどでの活用を想定。展示、交流スペースは予約すれば占有して利用できる。

 運河交流館は北上川と北北上運河の接点近くにあり、1999年7月に開館した。愛称は「水の洞窟」で、半地下式2階建て。世界的建築家の隈研吾氏が設計した。

 再開を記念した式典が29日、現地であり、菅原秀幸副市長は「ここから河口まで歩いて散策できるようになった。地域の皆さんにも十分に活用してほしい」と呼び掛けた。

 式典には近くの私立ひばり幼稚園の園児44人も参加し、歌を披露した。館内には当面、園児が描いた絵を展示する。

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