東北の花見スポット、揺れる判断 仙台・西公園、制限なく復活

3年ぶりの花見に向け準備が進む西公園の会場=5日午後

 新型コロナウイルス禍で3度目の桜の季節を迎えた東北の花見スポットで、屋台の出店や飲酒の可否を巡る判断が分かれている。2年続いた全面自粛は緩んだが、感染再拡大への警戒感が強く、花見のムードは「満開」とまではいかないようだ。

榴岡公園は今年も中止に

 開花が近い仙台市青葉区の西公園では、約300個のちょうちんが飾られるなど会場整備が進む。12の屋台が並び、生ビールやハイボールも販売される。3年ぶりに桜祭り「西公園桜岡花見」が復活し、午後9時までライトアップされる。

 宴会などの場所取りも認められ、人数制限はない。主催する西公園花見協賛会の担当者は「十分なコロナ感染対策をしながら桜を見て、少しでも明るい気持ちを取り戻してほしい」と呼び掛ける。

 一方、宮城野区の榴岡公園では桜まつりが今年も中止された。ライトアップやイベントも行わない。

 主催団体の榴岡公園お花見協賛会は住民らと3月中旬まで協議したが、新規感染者数の高止まりを重視した。飛渡信一事務局長は「感染が収束しない中での開催はリスクが大きい。正しい判断だと思う」と話す。

 宮城県内では一目千本桜(大河原町、柴田町)と船岡城址公園(柴田町)が会場の桜まつりが3年連続で中止となった。他県では開催を決めた名所も多いが、方法にそれぞれ苦心する。

 山形市の霞城公園で3年ぶりに復活する霞城観桜会は、堀に船を浮かべる風流花見流しを再開するが、屋台と飲食は禁じる。実行委員会は「来場者がマスクを外すようなイベントは避けたかった」と説明する。

 福島県郡山市の開成山公園はシートを広げての飲食自粛を要請。市公園緑地課は「他人との距離を保つなど対策を徹底しながら花見をしてほしい」と訴える。

 青森県弘前市の弘前公園で23日から開かれるさくらまつりは、一定のエリアで少人数なら飲食できる。屋台も出るが、酒類の提供は主催団体が緩和を一時検討したものの結局、昨年に続き禁止した。秋田県仙北市角館町は武家屋敷通りの夜桜ライトアップを3年ぶりに復活させ、桜まつりも20日から開く。

 岩手県北上市の展勝地で9日に始まるさくらまつりでも飲酒できないが、昨年は出店できなかった屋台が30~40店並ぶ。実行委員会の担当者は「県などが示す(感染防止)マニュアルに照らして判断している」と強調する。

3年ぶりの花見に向け準備が進む西公園の会場=5日午後
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