(248)ちるさくら海あをければ海へちる/高屋 窓秋(1910~1999年)
そろそろ花も終わり。海へ桜が舞い込む。海の青さに向かって、淡いピンク色の桜は自ら選んでいるかのように波へと落ちてゆく。桜に感情移入したかのような、凄(すご)みのある美しさである。例えば、島の学校の学…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。