新型コロナワクチン 小児の1回目接種率、自治体間で開き

 5~11歳を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、東北で人口10万以上の16市の1回目接種率が一関市で40%、山形など6市で20%をそれぞれ超えたことが河北新報社の取材で分かった。仙台市は7・9%で、自治体間で開きがあることも浮き彫りになった。

 対象の小児が一定数いる人口10万以上の16市に聞き取りを実施した。各市の直近の接種状況は表の通り。母数の対象者数は市ごとに集計方法や時期が異なり、接種率の算定時期も最大3日の幅がある。

 1回目接種率トップの一関市は43・2%。山形、青森、八戸、秋田、いわき、福島の6市が20%台だった。2回目も一関、山形両市が20%超と高く、青森、八戸、福島の3市が10%台だった。全国の小児接種率(21日現在)は1回目が11・5%、2回目が6・1%。

 一関市の担当者は「市医師会の協力で早くから体制を整えた。予約数を含めると、現段階では全体の6割程度が接種する見通しだ」と話す。

 5~11歳は感染しても軽症が多いとされ、接種に慎重な保護者も少なくない。福島市の担当者は「他の年代に比べ、小児は接種率の上がり方が緩やかな傾向がある」と指摘する。

 年代別に接種率を公表している弘前市では、5~9歳の1回目が15・0%、10、11歳が22・4%と低年齢の接種率の方が低かった。

 仙台市は多くの自治体が併用する集団接種を実施せず、医療機関での個別接種に限定した。担当者は「かかりつけ医らに丁寧な説明を受けた上で接種してほしい」と狙いを説明する。

 ホームページで小児の接種状況を公開しているのは11市で、盛岡、奥州、会津若松の3市は掲載を準備中という。秋田、鶴岡両市は全年代合計の接種率をそれぞれ掲載している。

 小児の接種状況を公表しない理由について、鶴岡市の担当者は「小児接種は予防接種法に基づく努力義務ではない。公表することにより、自治体間が数値(接種率)を競う風潮を招く懸念もある」と慎重姿勢を強調する。

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