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(263)山蛙(やまかはづ)けけらけけらと夜が移る/臼田 亞浪(1879~1951年)

 石巻市北上町の追分温泉に行った時のこと。湯から上がって窓を見たら、カエルの繁殖地だった。団子のように群れていて、よく見るとその下から雌の茶色い足が1本出ている。ピクリともしない。群がるカエルの構成員はケラケラと言いながら、次々代わっていく。その周りには、ゆらりゆらりと黒い蝌蚪(かと)の紐(ひも)。…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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