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(265)いくたびも揺るる大地に田植かな/長谷川 櫂(1954年~)

 日本は地震列島である。古来たびたび大地震が発生し、家は壊れ、津波が襲い、田畑は地割れを起こしてきた。それでも日本人は稲を植え、助け合いながら生きている。そんな田植えの姿に勇気づけられる。松尾芭蕉は奥の細道の旅で<風流の初やおくの田植うた>と詠んだ。労働の歌の田植唄を風流と感受し、新しい風流観を発見…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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