気仙沼、大船渡両線のBRT復旧費用は300億円 JR東が見通し

 JR東日本は9日、東日本大震災で被災した気仙沼線、大船渡線のBRT(バス高速輸送システム)での再整備に要する費用が計約300億円になるとの見通しを明らかにした。両線の復旧を巡る議論では、鉄路の場合で計1100億円かかると試算していた。

沿線自治体の首長らがBRTについて議員に説明した意見交換会=宮城県南三陸町

 自民党国会議員有志でつくる公共交通ネットワークの再構築を考える議員連盟が、BRTをテーマに宮城、岩手両県の沿線自治体首長らと意見を交わす会合を宮城県南三陸町で開催。JR東側が席上で示した。

 JR東の坂井常務は「志津川駅(南三陸町)の移設などが完了しておらずトータルの額は確定していないが、大体300億円くらいになる」と述べた。

 佐藤仁南三陸町長はBRTについて「人口減で鉄路を維持できないとき、地域の公共交通を守る一つの選択肢になる」と強調。熊谷盛広登米市長は「市民バス、デマンドタクシーなどと組み合わせて住民の足を確保することが大事」と語った。

 菅原茂気仙沼市長は、病院に寄れる点や災害時に一般道で避難できる点などをBRTの利点に挙げた。その上で「鉄路復旧の場合の費用内訳は明らかにされずプロセスは十分だったか。お金と時間をかけて(ルートを)山側に移したこともあり、ほかの地方で参考にするのは少し難しいのではないか」と指摘した。

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