「住みますCA」山形で活躍 全日空の5人、庄内地方をPR

「庄内在住のCAです」。企画開発に関わった商品を乗降客にPRする九鬼さん(左)と切江さん

 新型コロナウイルス禍による旅客需要低迷を受け、航空業界が地域連携事業に力を入れる中、全日空(ANA)の客室乗務員(CA)5人が山形県酒田市に移住し、副業として観光PRに一役買っている。庄内空港(酒田市、鶴岡市)から羽田空港(東京)に通勤し、CAと兼業する同社初の試み。山形県庄内地方の観光大使として企業や行政などから引っ張りだこの人気だ。

初めての東北暮らし

 社内公募に応じた25~30歳の5人が昨年12月、酒田に移住。週2、3日は国内線のCA業務に当たる一方、「庄内ブルーアンバサダー」と称し、副業で地元酒造会社やワイナリーでの商品監修、販売促進、学校への出前講座、各種催しへの参加などに取り組む。

 5人のうち3人は山形県に縁がなく、東北に住むのも初めて。神奈川県出身で2019年入社の九鬼江実さん(25)は「入社後すぐにコロナ禍になり、何か新しいことに挑戦しようと思った」と動機を明かす。

 長崎県出身の切江沙也香さん(30)は「自然と共生する雪国での暮らしや伝統文化に触れ、発見も多い」と庄内での新生活を語る。5人の任期は来年3月まで。

昨年10月に始動

 コロナ禍を受け、ANAホールディングスは昨年4月、地域創生に取り組むグループ会社「ANAあきんど」を設立。空港所在地への移住と地域創生業務への従事を認めた。

 ANAは1991年に庄内空港が開港して以来、同空港で単独運航を続けている。開港30周年を記念して昨年10月、初の試みとして地域創生業務とCAの兼業を庄内でスタートさせた。

 ANA庄内・あきんどの前田誠支店長は「全国的に庄内の知名度は高くない。長年培った航空セールスに地域の魅力を発信する事業を加え、観光誘客と旅客需要増につなげたい」と話している。

マスクを取って笑顔で記者発表に臨む全日空のCA5人=9日

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