チーム支えた片岡、充実の表情 地元のため懸命プレー 仙台B1昇格

試合中、ベンチで選手を鼓舞する片岡(左)

 バスケットボール男子、B2仙台は16日、高松市総合体育館で、香川とのプレーオフ(PO)準決勝第3戦に勝利し、来季のB1昇格を決めた。「厳しい戦いを勝ち抜けてすごくうれしい」。今季のチームを支えた仙台市出身の片岡大晴は、充実した表情で語った。

 83―69の第4クオーター、試合終了のブザーが鳴り響くと、片岡は拳を振り上げて喜び、寒竹隼人と抱き合った。

 常に誰かが欠けているような苦しい1年だった。シーズン序盤から主力のけがが相次ぎ、沢辺圭太と渡辺翔太は長期離脱。最初こそ出番の少なかった片岡は課題の守備を磨き、チームの穴を埋める活躍を見せた。

 新型コロナウイルスの影響で活動休止を挟んだり、隔離者が出たりしたが、リーグ戦最終盤でようやく全員がそろった。「過去に経験がないほど雰囲気がいい。このチームでもう一度、B1昇格に挑戦できれば人生に悔いはない」。苦境を乗り越えたチームの成長に自信を持ち、並々ならぬ思いでPOに臨んだ。

 片岡は選手で唯一、仙台のB2降格を経験している。JBLリンク栃木(現B1栃木)などを経て、2015年にbj仙台へ加入。Bリーグが発足した16年度は当時B1の仙台で全試合に出場した。だが、チームは東地区最下位に沈み、残留POで敗退。17年度はB1京都へ移籍となった。

 B2降格の責任を感じ続けていた中、19年度に仙台への復帰が決まった。「あの降格を挽回するために、頑張る機会をもらった」。ともに悔しい思いをした当時のメンバーやブースター、地域のために懸命にプレーしてきた。

 来季は6季ぶりにB1で戦う。「目の前の試合をみんなで一生懸命に戦うのは同じ。仙台がトップリーグのB1にいることを皆さんに楽しんでほしい」。舞台が変わっても、変わらず躍動する姿を見せる。

B1昇格を懸けた仙台の戦いに現地で熱い声援を送ったブースター

「夢かなった」 B1復帰にブースター歓喜 

 トップリーグの舞台に返り咲いた。B2仙台の昇格決定を信じて四国まで駆け付けたブースターは「夢がかなった」と、チームのB1復帰を喜んだ。

 会場の仙台ブースターは約40人。アウェーの雰囲気にのまれることなく、チームを後押しし続けた。神戸市の会社員川辺佳子さん(60)は、片岡大晴を応援するため、仙台のホーム戦にも足を延ばす。「挑戦者の気持ちで挑み、勝利を手にしてほしい」と願った。

 試合は仙台が立ち上がりから得点を重ね、26点の大量リードで折り返した。後半も危なげない試合運びで香川に圧勝した。

 2017年のB1残留POで富山に敗れ、失意のB2降格が決まってから5年。昨季はPO準決勝で敗れて逃した悲願を、1年越しでかなえた。来季は16年のBリーグ元年以来、6季ぶりにB1で戦う。仙台市から応援に駆け付けた山本瑞季さん(27)は「勝ちたい気持ちがひしひしと伝わってきた。応援してきて良かった」と涙を拭った。

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