河北春秋(5/18):威勢のいい歌が頭の中でぐるぐると回ってい…

 威勢のいい歌が頭の中でぐるぐると回っている。バスケットボール男子、B2仙台の応援にかつて使われた『ジンギスカン』だ。89ERSが16日、プレーオフ(PO)準決勝第3戦に勝ち、6季ぶりのB1復帰を決めた▼あと一歩で逃し続けた切符だった。ちょうど1年前の5月16日、渡辺翔太選手はコートに崩れ落ちた。PO準決勝第2戦。残り7秒で同点を狙った3点シュートがリングに嫌われ、B1昇格が消えた▼2020年3月27日、月野雅人主将は落胆の記者会見に臨んだ。東地区の首位に立ちながら新型コロナでシーズンが打ち切られ、勝率で昇格を逃した。選手は翌日、試合用ユニホームで紅白戦を実施し、ブースターのためにネット中継した▼「勝つか負けるかで天と地の差がある」と月野主将。今季も主力のけが、新型コロナでの活動休止など苦境に直面したが、若手の成長、ベテランの踏ん張り、外国籍選手の底力で補い、堅い守備からリズムをつくるスタイルで悲願をかなえた▼今季、在仙プロ球団は好調だ。1年でのJ1復帰を狙うベガルタ仙台、9年ぶりの日本一を目指す東北楽天とも首位に立つ。バスケの勢いも背に、このまま歓喜と感謝の秋へと突っ走りたい。まずは89ERSに「おめでとう」、そして「ありがとう」。(2022・5・18)

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