石巻駅開業110年、萬楽堂とコラボ 電車風パン開発 21日に限定販売
石巻地方をはじめ、県内外の特産品やグルメが集まる「三陸地域マルシェin石巻駅」が21日、石巻市の石巻駅前にぎわい交流広場で開かれる。JR石巻駅と老舗パン店「萬楽堂」(石巻市立町2丁目)は、イベントに合わせて開発した電車に見立てたコラボパンを100個限定で販売する。石巻駅が今秋開業110周年の節目を迎えることもあり、連携して地域を盛り上げようと考案した。
イベントは、県制150周年記念とJR東日本が展開中の観光キャンペーン「巡るたび、出会う旅。東北 宮城・山形・福島」に合わせ、県や観光関係者らでつくる仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会三陸地域部会が企画。石巻地方や気仙沼市、南三陸町の特産品のほか、山形、福島両県の名物も並ぶ。
コラボパンは、柔らかな生地で小豆、ずんだ、サツマイモのあんを包んだ「3色あんぱん」。3種類のあんぱんを電車に見立てて1列に並べた。
パッケージデザインは駅員の菅野茉優さん(26)が担当した。石巻線の車両「キハ110系」をモチーフに、開業110周年のエッセンスも盛り込んだ。石巻駅舎を描いた駅員手作りのキーホルダーも付いて250円。
コラボパンは、石巻駅からの提案で実現。3月から話し合い、試作を重ねて完成させた。萬楽堂の高橋美江社長(70)は「地域を盛り上げたいという思いに共感した。駅からまちなかへの人の流れが生まれればいい」と期待を寄せる。甘さを抑え、食べ飽きないよう味にも工夫した。
後藤謙次駅長(59)は「イベントをきっかけに2度、3度と石巻に足を運び、街歩きを楽しんでほしい」と話した。
マルシェの会場にはキッチンカーを含め約15店が並ぶ予定。超小型電気自動車「コムス」の展示や県の観光PRキャラクター「むすび丸」らとの撮影会もある。駅舎内のコンビニでは、東北6県の人気弁当約20種類を限定販売する。
時間は午前10時~午後4時。雨天決行。イベント全体の連絡先は事務局0225(95)1767。