サッカーJリーグの東北のクラブで、運営事業に農業を取り入れる動きが活発化している。リーグが掲げる地域貢献の一環として、選手らが営農や販売促進に力を入れる。地域に根差すクラブが持つ発信力を生かし、農業の魅力向上に一役買う。(山形総局・原口靖志)
J2山形は山形県山辺町の大蕨(おおわらび)地区で棚田再生に携わる。地元のボランティア団体「グループ農夫の会」に協力し、田植えや収穫を手伝う。収穫したコメは「棚田米」と命名し、試合会場などで販売する。
16日はGK藤嶋栄介、DF木村誠二の両選手が地元農家の指導を受けながら苗を手植えした。活動の様子をスタッフが撮影し、交流サイト(SNS)で発信した。
棚田再生に協力する活動は2011年から続く。荒井薫サブマネジャーは「農業の素晴らしさを広く発信し、後継者不足の解消につながれば」と話す。
活動に加わるサポーターも増え、耕作面積は0・4ヘクタールから2・6ヘクタールまで広がった。農夫の会の稲村和之代表は「選手やサポーターが来てくれることで地域が元気になる」と喜ぶ。
J2岩手も昨年、コメ作りを始めた。「グルージャ米プロジェクト」と銘打って岩手県雫石町の農家と連携、ひとめぼれ2トンを収穫した。県内のスーパーで販売して収益をチーム強化費に充てたほか、子ども食堂にも届けた。
環境への配慮も重視し、試合会場の飲食ブースで使われた食物由来の食器を堆肥化して肥料に活用。優れた社会貢献活動に取り組むクラブを表彰する今年の「Jリーグシャレン!アウォーズ」を受賞した。
ホームタウン担当の福田一臣さんは「野菜などにも手を広げ、岩手の農業を盛り上げる活動を続けたい」と意気込む。
一歩進んで本格的に取り組むのがJ3福島。東京電力福島第1原発事故による風評被害払拭(ふっしょく)に貢献しようと、14年に「農業部」を設立した。果樹園や水田のオーナーとなり、全選手が農家の指導を受けて生育から収穫まで携わる。
コメやモモ、アスパラガスなど6品目を手がける。クラブのオンラインショップで販売し、自チーム以外の試合会場にも出店する。昨年は1200万円を売り上げ、クラブの運営費の大きな柱となった。
農業部担当の阿部拓弥さんは「選手も意欲的に取り組んでいる」と強調。オンライン販売をさらに強化する考えで、「選手が地元産品を食べる動画を掲載するなど、デジタルを活用して福島の農産物の売り上げを伸ばしたい」と語る。
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