地震被害は9億6000万円 阿武隈急行決算、2年ぶり赤字

阿武隈急行の車両

 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行(福島県伊達市)は19日、2021年度決算を発表した。最大震度6強を観測した3月の地震による災害復旧費を9億6000万円と見積もり、特別損失に計上。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、純損失は10億1908万円で2年ぶりの赤字となった。

 鉄道事業収益は4億3102万円と前年度から6・6%増えたが、大きな被害が出た19年の台風19号豪雨前(18年度)と比べると63・4%の水準にとどまる。昨年2月の地震に伴う災害復旧費約1億円などの費用増で6億2431万円の営業損失となった。経常損失は6億1436万円を計上。累積赤字は23億7192万円に膨らんだ。

 菅原久吉社長は、伊達市であった取締役会後に記者会見し「新型コロナの影響と地震による運休、復旧費用で財務状況のさらなる逼迫が懸念される。国や県、沿線自治体に復旧費の支援を引き続きお願いしたい」と語った。3月の地震で一部区間で運休が続くが、6月下旬を目指す全線運転再開の具体的な日程については、後ろ倒しも含めて6月中旬に判断するとした。

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