地元スイーツ、自販機で買えます 岩手県南でじわり拡大

 ひそかな人気スイーツを中心に地域の産品を集めた自動販売機「産直自販機マルシェ」が岩手県南でじわじわと注目を集めている。新型コロナウイルス禍でマルシェなど行事に出荷する機会が減った小規模業者へ販路を提供する試み。北上市の福祉関連企業コネクトが昨年末に始め、フランチャイズ展開している。

スイーツなど地元産品を集めた自販機「産直自販機マルシェ」とコネクト社の黒沢代表取締役=北上市村崎野

産直感覚でお買い物

 同社が運営するグループホーム「おおきな木」(北上市)前にある1号機は、手軽に持ち帰っておやつが楽しめる品ぞろえ。ロールケーキを包んだクレープ、地元の卵をたっぷり使ったシフォンケーキ、大豆のパウンドケーキ、自家焙煎(ばいせん)コーヒーのドリップバッグなど10品目がそれぞれの区画に入る。

 いずれも盛岡、花巻、北上、奥州各市と近隣からの出品。価格は70~500円と手頃だ。出品者の顔写真を商品説明とともに紹介。産直施設を訪れた感覚で買い物を楽しめる。

 春の大型連休には一関市にも登場した。JR一ノ関駅西口の東西不動産ホーム本店が店先に自販機を設置。ピーマンとみそを混ぜたご飯のお供、揚げふなど地元でファンが多い食品をはじめ、手芸品なども取り扱う。

 水谷みさえ代表は「地道に良品を作る業者を発掘し、魅力いっぱいに発信したい」と語る。同社は一ノ関駅東口、一関市萩荘の住宅街も含め3台を管理する。

出品者の使用料格安

 コネクトは他県へのフランチャイズ展開も視野に入れる。自販機の設置費用は100万円弱。特に出品者の使用料は1区画当たり月額数百円と格安にした。

 同社の黒沢豊代表取締役は「敷居を低くして、出品業者間のつながりも生み出したい」と語る。自販機外観には同社ホームページにつながるQRコードを記載。「社としては、購入してくれる若者に、福祉業界のイメージを変えてもらう狙いがある」とも話す。連絡先はコネクト0197(62)3316。

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