山形県真室川町で長い時間をかけて育てられた「前森スギ」を、新たな高級ブランドとして売り出す動きが始まった。東北森林管理局が2022年度から、一定の樹齢や長さなどの基準を満たしたものをブランド認定する。前森スギは約90年間、広大な栽培団地で育ち、高品質の材木を安定供給できるのが強み。国のお墨付きを追い風に、県産材の魅力を広くアピールする。
管理局は福島を除く管轄する東北の5県で、主に国有林で生産されている7品種に林野庁の「高品質ブランド材規格」を導入。多くは天然林で育った品種で、植林した樹齢80年以上の高齢級は、前森スギと全国的に知名度が高い秋田杉の2種のみだ。
良好な栽培環境が認められた。前森スギは同町前森山地区で1930年前後、旧陸軍から返還された軍馬の練習場約500ヘクタールを生産団地に転用し植林された。当時から樹齢100年以上の木材の安定供給を見据え、日当たりや水はけなどに配慮して生育してきた。
管理する最上支署(同町)によると、現在は推計で40万本ほどが育っている。成田敏支署長は「これだけの広さで人工的に植林され、高齢級のスギが多数育っているのは奇跡的。先人が真面目に取り組んでくれたおかげ」と感謝する。
「目が詰まり、枝も少なく無駄のない姿をしている。柱にしたらきれいな木目が出る」(成田支署長)のが特長。今年は9月からの伐採を予定し、規格に合格した材木には専用のラベルや押印を付けて出荷する。寺社や高級住宅の柱や梁(はり)などでの需要を見込む。
国産材は長く安価な輸入材に押されていたが、最近は世界的な木材不足で価格が高騰するウッドショックやロシアのウクライナ侵攻に伴う輸入の停滞により、安定的な供給先として見直されつつある。
隣接する金山町は「金山杉」と呼ばれる良質の杉材を産出している。成田支署長は「前森スギもメジャーな存在に育て、最上地方全体を良質のスギの産地として全国的な評価を高めたい」と期待する。
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