則本全開、ほえる 東北楽天、連敗ストップ

5回ヤクルト1死、塩見を三振に仕留め、雄たけびを上げる東北楽天先発の則本(山本武志撮影)

 東北楽天が逃げ切り、同一カード3連敗を免れた。

 先発則本は8回5安打無失点で3勝目。要所でフォークボールがさえた。九回に登板した松井裕は村上のソロで1点を返されたが、後続を打ち取って13セーブ目を挙げた。打線は一回に浅村の適時打で先制し、七回には再び浅村の2点打でリードを広げた。

 ヤクルトは連勝が2でストップ。八回まで得点圏に4度走者を進めたものの、あと一本が出なかった。

(勝)則本6試合3勝2敗
(S)松井裕21試合1勝1敗13S
(敗)石川6試合2勝3敗
(本)村上15号(1)(松井裕)

8回無失点、チーム救う

 真夏を思わせる暑さのマウンドに上がると、天を仰ぎ、大きく息を吐いた。「初回から飛ばしていこう」。東北楽天先発の則本はチームの本拠地8連敗阻止へ、トップギアで試合に入った。

 直球に気迫がこもった。一回は150キロ超えを連発して三者凡退。三回2死二、三塁では149キロで山田の内角を強気に突き、三飛に仕留めた。フォークボールも落差があり、五~七回は走者を許さなかった。

 球数が100球目前で迎えた八回は踏ん張った。1死一、二塁で、山田への初球のチェンジアップが浮き、左翼ポール際への特大ファウルにされても動じない。「フォークより球速が遅いので引っ張り過ぎるだろうなと」。追い込んでからはフォークボールをきっちりと低めに続けて三ゴロ併殺。今季自己最長の8回を無失点で投げ抜いた。

 「やっと自分らしく投げることができた」。ヒーローインタビューの言葉に実感がこもる。2月下旬の練習試合でベースカバーの際に右足首を痛め、3月末には新型コロナウイルス感染が発覚して約1カ月離脱した。アクシデントが相次ぎ、コンディションに不安を抱え続けていたという。

 「総合的にようやく体が仕上がってきた感じ。自分で制限をかけることなく投げられるようになった」。状態はもう万全。生え抜きでは田中将以来2人目となる通算100勝まで、あと一つだ。
(斎藤雄一)

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