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都市対抗野球東北大会・第2代表決定戦 日本製紙石巻、敗れる

3回裏に3点目を許した日本製紙石巻のバッテリー。右はJR東北の走者丸山
8回、2死から左二塁打を放った日本製紙石巻の中嶋

 第93回都市対抗野球2次予選東北大会は10日、山形市総合スポーツセンター野球場で第2代表決定戦を行った。宮城第2代表の日本製紙石巻(石巻市)は、宮城第1代表のJR東日本東北(仙台市)と対戦し、0-4で敗れ本戦出場を逃した。(藤本久子、大谷佳祐)

【第2代表決定戦】
 日本製紙石巻(石巻市) 000000000-0
 JR東日本東北(仙台市)10200010×-4
(日)中島、塚本、宮内-井町(J)竹本、津高、工藤-薗部
▽二塁打=丸山2、大西、薗部(J)長谷川、中嶋(日)

 日本製紙石巻は3度の好機をつくるも、JR東北の投手陣を捉えきれず零封負け。最後まで本塁が遠かった。

 四回2死一、三塁の場面は長谷川が先発竹本の力強い直球に押され右飛。七回は2死二塁で井町が粘るも左飛と打ちあぐねた。

 JRが継投に入った八回には、2死から中嶋の左越え二塁打と片野の内野安打で一、三塁としたが、3番浅沼が二塁手正面のゴロに打ち取られ、反撃につなげられなかった。

 先発中島は外角中心の投球で組み立てるも、0-1の三回2死から3連続二塁打を浴びて2失点と役割を果たせず。前日に続いて救援した左腕塚本が中盤を無失点に抑えるも、七回に右横手の宮内が2死二塁から4点目を失った。

 攻守とも2死からが試合の流れを決めた。前田直樹監督は「相手の失投が少なく、リズムをつかみきれないまま終わってしまった」と悔やむ。「選手には積極的に振りに行く姿勢があった。逆境や接戦で競り勝てるよう練習を積み重ねたい」と前を向いた。

<気持ち切り替え、次へ>

 「全国大会(都市対抗野球)出場という山を越えられなかった。チーム一丸で戦うことを目標にやってきたので悔しい」。ベンチから仲間を鼓舞し続けた主将の末武は、2年ぶりの本戦出場を逃し肩を落とした。

 東北大会は準決勝までの3試合で18得点と打線が力を発揮したが、昨年都市対抗に出場しているTDK(にかほ市)とJR東北の前に、あと一本を出すことができず、勝負強さが課題に残る予選になった。

 目標を秋の日本選手権(大阪・兵庫)出場に切り替える。末武主将は「全国に行くチャンスはまだある。19日開幕のJABA北海道大会に向け、全員の気持ちをそろえる」と雪辱を誓った。

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