河北春秋(6/27):柳の下のドジョウを狙ったわけではないだろ…

 柳の下のドジョウを狙ったわけではないだろう。「もはや昭和ではない」。今年の男女共同参画白書がうたっている。人生や家族の姿は多様化し、昭和の時代からは一変した。昔のままの制度や意識を変える必要がある-▼データが意外だ。昨年度の調査で、20代の男性の65・8%、女性の51・4%が「配偶者、恋人がいない」と回答。20代独身の男性39・8%、女性25・1%はデートの経験がなかった▼経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言したのは1956年。その昭和半ば生まれは「ケータイで気軽に連絡できるのでは」とも考えてしまうが、事はそう単純ではなさそう▼婚姻歴のない30代独身の男性26・5%、女性の25・4%が「結婚意思なし」と答えた。理由(20代含む)は男女とも「自由でいたい」が最多で「結婚するほど好きな人に巡り合っていない」が続く。経済力、女性では仕事・家事・育児・介護の負担を挙げた人も多い▼平成の公開だが、映画『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』で、寅さんはおいの満男に言う。「燃えるような恋をしろ。大声出してのたうち回るような、恥ずかしくて死んじゃいたいような、恋をするんだよ」。時代に向き合い、変えるべきものは変えよう。でも、恋の金言は時代を超える、とも思いたい。(2022・6・27)

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