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石巻・稲井地区こども園計画 「移転の3年延期を」 保護者会、市に陳情

市の担当者(右)に陳情書を手渡す保護者

 石巻市が2024年春の開園を目指して稲井地区に整備する民営こども園を巡り、井内保育所の保護者会代表が24日、保育所の移転と民営化の延期を求め、斎藤正美市長宛ての陳情書を市に提出した。

 陳情書は、移転時も在籍する現在の1~3歳児が同じ保育環境で修了できるよう、民営こども園の開園を27年春に延期するよう求める内容。賛同する保護者や地域住民計約660人の署名を添えた。

 保護者代表2人が市役所を訪れ、佐藤奈美さん(37)は「先生や環境が変わり、子どものストレスが大きい。安心できる環境で修了させたい」と訴えた。

 子ども保育課の担当者は「保護者の方々にさまざまな思いがあるということを受け止めたい」と述べた。

 市は当初、稲井幼稚園を廃止した上で井内保育所を現地で増改築し、市立こども園を整備する計画だったが、20年12月に約3キロ離れた場所に民営こども園を開設する方針を決定した。

 保護者側は昨年9月に突然、方針変更を知らされたとして、これまでは計画の撤回を求めてきた。

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