学生よ、選挙に行こう 岩手県立大サークル、若者の投票率アップへ活動

 10日投開票の参院選に向け、岩手県立大(滝沢市)の学生サークル「県大Voters」が、若者の投票率アップを図る活動を相次いで展開している。滝沢市選管などと連携した取り組みや学内での情報発信を通じ、学生の政治への関心を高めることを目指す。

 県大Votersは昨年、総合政策学部の市島宗典准教授(政治学)のゼミで学ぶ学生を中心に結成した。今年4月からは大学公認のサークルとして、ゼミの研究成果を利用しながら1~4年の12人で活動。学内の期日前投票所の運営や、交流サイト(SNS)を使った公示までのカウントダウンに取り組んでいる。

選挙公報を読みながら感想を話し合う学生ら=6月28日、岩手県立大

 6月28日には全世帯に配布される選挙公報を読み解くイベント「選挙公報deえらぼーと」を同大で開き、学生10人が参加した。それぞれ重視する争点を決め、各候補者の公約を点数化して投票先を選んだ。

 総合政策学部1年稲泉光(こう)さん(18)は「これまでしっかり公約を読んだことがなかった。どうやって立候補者を選べばよいかを学ぶことができ、ありがたかった」と話した。

 メンバーは学生ならではの課題の解決も目指す。学生200人へのアンケートで、住民票を移していない遠方からの進学者が投票を諦めるケースが浮かび上がった。郵送で投票できる不在者投票の手法を知っている学生は、1割にとどまったという。

 市選管と共同で6月中旬、学内に不在者投票を支援するブースを設置。住民票のある市区町村に投票用紙を請求する申請書類を置き記入方法を教えたところ、4日間で約40人が訪れた。

 代表の4年遠藤淳史さん(21)は「環境問題など将来のことを考えると、若い世代が今から政治について考える必要がある。政治をもっと身近に感じてほしい」と呼びかける。

 企画をサポートする市島准教授は「参加する学生自身の政治への関心が高まっている。卒業後の長い人生でも興味を持ち続け、社会に貢献してもらいたい」と話す。

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