入江大樹内野手 生え抜き和製大砲、攻守ともにレベルアップ図る <東北楽天ファームだより>

 プロ野球東北楽天の2軍で奮闘する若手選手を紹介しようと、2008年から河北新報夕刊で定期的に掲載してきた「ファームだより」。過去2年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う取材制限があって休載していましたが、河北新報オンラインニュースのコンテンツとして再開します。初回は、仙台育英高から入団して2年目の入江大樹内野手に話を聞きました。(スポーツ部・斎藤雄一)

試合前にティー打撃で汗を流す入江内野手=6月26日、ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉

打撃フォーム改良中 理想は「ラオウ」

 右打ちの大型遊撃手として期待がかかる20歳は今季、試行錯誤を重ねている。

 新人だった昨季は入寮直後の1月、以前から違和感があった左肩を手術した。2軍のイースタン・リーグへのデビューは8月まで待たなければならず、出場は20試合にとどまった。「昨年はピッチャーの球速に慣れることができず、なかなかうまくいかなかった」。51打数10安打で打率は1割9分6厘。長打は1本も放てず、打点はゼロ。プロの壁を痛感したルーキーイヤーとなった。

 今春から打撃フォームの改良に取り組む。参考にしたのは、昨季パ・リーグ本塁打王の杉本裕太郎外野手(オリックス)だ。「バットをちょっと下から出すというか、縦に振る感じを意識すると、いろいろな変化球に対応できるようになった」。4日現在で49試合に出場し、本塁打は2本マークしている。打率は2割5厘とはいえ、打席での内容に進歩を感じている。

 首脳陣の関心も高い。1軍戦のなかった6月23日、ゼネラルマネジャー(GM)を兼ねる石井一久監督の指名を受けた若手4人のうちの1人として、楽天生命パーク宮城(仙台市宮城野区)で打撃練習に臨んだ。石井監督からは「1軍には速くて強い打球を打てる人が欲しい」と声をかけられたという。「結果を残そうとして強く振ることができていなかった」と改めて反省し、縮こまることなく大きくテークバックを取るように心掛けている。

試合で遊撃の守備に就く入江内野手(右)=6月26日、ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉

 守備も地道に磨く。2軍施設のウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉(仙台市泉区)は内野グラウンドが土。人工芝だった母校の仙台育英高の練習場とは違う。今季はイースタン・リーグの遊撃部門で最多の8失策(7月3日現在)と苦戦しつつも、バウンドやプロの球足の速さに合わせられるようになってきた。

 「打球に負けてはじいたりすることがあったんですけど、練習を重ねて最近ようやく少しずつ良くなってきた」。26日にウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉であったDeNA戦では、三回2死二、三塁から中前へ抜けようかという当たりを横っ跳びで好捕。素早く一塁に転送してアウトを奪った。

 23日に長崎県営野球場(長崎市)で行われる若手有望株の球宴「フレッシュオールスターゲーム」にも出場が決まった。当面の目標は「今年中にあと3本くらいホームランを打ちたい」と強打者らしい。将来の1軍昇格を目指して経験と実績を積み、攻守ともに着実にレベルアップを図っていく。

[入江大樹(いりえ・だいき)]21年ドラフト5位入団。20歳。大阪府出身。185センチ、83キロ。右投げ右打ち。仙台育英高出。背番号63。

雄平2軍打撃コーチの評価「体大きく、夢がある選手」

 試合の中で投手に対応する能力はどんどん成長している。今は球に自分の力をうまく伝えることを課題に置いている。バットを振る力は、これからもっともっと付いていくと思う。体も大きくて夢がある選手。トレーニングも一生懸命やっているし、練習量も増やしているので、必ず伸びてくると思っている。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る