「石巻川開き祭り」きょう開幕 アイトピア通り、七夕飾りで出迎え
第99回石巻川開き祭りが6日、石巻市中心部で2日間の日程で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年、21年は供養行事のみを行い、主要行事の開催は3年ぶり。夏の祭典復活に向け、会場では準備が進む。
色とりどりの七夕飾りで来場者を出迎えるアイトピア通りでは5日早朝、市民有志や商店街関係者らが通りの両側に飾りを掲げる竹10本を設置した。6日午前に飾りを取り付けて仕上げる。
飾りの制作には市民有志や商店街関係者、石巻西高の生徒らが携わり、約1カ月かけて24個を準備した。全長は各約4メートル。くす玉部分はシンプルな単色で仕上げ、吹き流しには折り染めした和紙を使用。華やかながら、風を受けて軽やかになびくよう工夫した。
アイトピア通りの七夕飾りは東日本大震災の影響でいったん途切れたが、商店街主体から市民参加型に衣替えし、15年に復活。19年はディズニーパレードのため設置を見送り、4年ぶりの掲出となる。
15年から準備の中心を担う近江志乃さん(39)は「祭りに七夕飾りのある風景を残したい。気に入った飾りと写真を撮るなど楽しんでほしい」と話した。
初日の6日は孫兵衛船競漕(きょうそう)の予選レースや縄張神社奉納大縄引き大会、花火大会などがある。7日は孫兵衛船競漕の決勝、小学校鼓笛隊などの陸上パレードがあり、大漁踊りがフィナーレを飾る。