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石巻圏・新百景>石巻川開き祭り(石巻市)

色とりどりの吹き流しの下を行進した小学校鼓笛隊パレード=7日、石巻市中央2丁目
今年から場所が変わり、北上川の石巻大橋下流から打ち上げられた花火=6日

<川湊の誇り、次代へ継承>

 風に揺れる吹き流しの下を鼓笛隊が堂々と進む。沿道は家族や観光客がひしめき、児童たちの晴れ舞台を見守る。6、7の両日に3年ぶりに開かれた石巻川開き祭りは、新型コロナウイルス禍で失われていた活気を呼び戻した。

 あの年もそうだった。2011年夏、東日本大震災で甚大な被害を受けて間もない街で、祭りは開かれた。犠牲者の追悼、復興への願いが花火や流灯に込められ、子どもたちのパレードが市民を勇気づけた。

 復興の歩みの中で変化する街の景色とともに、祭りも姿を変えてきた。孫兵衛船競漕(きょうそう)や大縄引き大会といった主要行事も復活を果たした。

 川開きは江戸時代に北上川を改修し石巻に港を開いた川村孫兵衛をたたえ、1916年に始まった。震災の復興事業で再び生まれ変わった「川湊(かわみなと)」で来年、祭りは節目の100回目を迎える。

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