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「日本一激しいチーム内競争」で心技体磨く <仙台育英・100年の扉開く(1)>

 第104回全国高校野球選手権大会で宮城代表の仙台育英が頂点に立ち、東北勢の悲願だった甲子園大会初優勝を果たした。偉業を成し遂げた仙台育英の戦いを振り返り、近年の東北勢のレベルアップの背景や、大旗の「白河の関越え」の意義に迫る。(5回続き)

「日本一からの招待」掲げ

 深紅の大優勝旗が太陽に照らされて鮮やかに輝いた。仙台育英は22日の決勝で、選抜大会覇者の大阪桐蔭を破って勝ち上がった下関国際(山口)に8―1で快勝し、高校野球史に新たな1ページを刻んだ。東北勢で初めて優勝旗を手にした佐藤悠斗主将(3年)とナインは閉会式後、満面の笑みで一塁側スタンドの応援席へ駆け出した。

 好投手5人を擁するとはいえ、優勝候補の上位に挙がっていたわけではない。だが、初戦の2回戦で鳥取商に大勝。3回戦は明秀学園日立(茨城)との接戦を制し、甲子園常連校の愛工大名電(愛知)聖光学院(福島)も撃破した。

 甲子園で勝利を重ねながら成長した仙台育英。その素地として、逆境を乗り越えてきた自信がある。

 「日本一からの招待」。多賀…

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