重り使った「プレートトス」、蜂須賀・中山組は余裕の表情 ベガルタ練習リポート(21日)

 1年でのJ1復帰を目指すベガルタ仙台。担当記者が見た当日の練習の様子を速報でリポートします(随時掲載)。

真剣な表情でトスする福森選手

 J2仙台は21日、次節のアウェー岡山戦(25日)に向けて始動しました。攻守の切り替えの速さに重点を置いたパス練習に続き、ゴールを4基使ってのミニゲームで、サイド攻撃と中央突破のめりはりを意識させました。

 今回は、オフ明けに行うサーキットトレーニングのメニューの一つ、「プレートトス」を巡る、選手たちの戦いを紹介します。

 プレートトスとは、15キロのプレート(重り)を使い、約3メートル離れてバレーボールのパスを続けるトレーニングメニューです。苦しさのあまり、基本的にしかめっ面でパス交換し続けます。

 得意としているのは、蜂須賀・中山組。「ベガルタ記録持ってっから」と豪語します。計測実績はありません。脂の乗り切っている三十路(みそじ)の2人は、終了の笛が鳴っても笑顔でパスを続けるぐらい余裕があります。

 苦行を楽しむ2人をやっかむ声も。最近大けがから復活し、見る者をうならせるパスで状況を打開するレフティーは「いい意味でゴリラだから、あの重さも苦にしない」と苦々しく語りました。

 「ゴリラの前に『いい意味で』を付ければ許されると思って、いつも言ってくる。複雑な気持ち」と胸中を明かす蜂須賀選手。それでも、苦楽を共にした長期リハビリ仲間へのアドバイスは忘れません。「腕で飛ばそうとしちゃ駄目。腕を固定して、体でコントロールするのがこつ」と話しました。「簡単なんですけどね」と付け加え、軽くあおっていました。

楽しげにパスする蜂須賀選手(左)

 うまくパスがつながらない組もあります。前節アンカーで先発し、中盤の底から攻撃を組み立てたレフティーは「石くん(石原選手)が気持ちが入っていなかったから、温度差でボールがずれた」と話し、7試合ぶりでピッチに戻ってきたばかりのバディに全責任を負わせていました。

 プレートトス導入当初は苦戦続きだった選手も順応し、一部では楽しむ余裕も出てきました。この原稿のためにヒール役を務めてくれた松下選手に感謝し、苦手なプレートトスが上達することを祈っています。

不安げにボールの行方を見守る松下選手(右から2人目)
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