仙台育英、仙台三、東北、利府が4強 秋季高校野球宮城県大会

 第75回秋季東北地区高校野球宮城県大会は21日、仙台市民、石巻市民両球場で準々決勝があり、仙台育英、仙台三、東北、利府が準決勝に進んだ。

 仙台育英は毎回得点で石巻工を13-0のコールドで下した。仙台三は仙台南に9-8でサヨナラ勝ち。東北は仙台二を14-0のコールドで退け、利府は柴田との接戦を1-0で制した。

 22日は試合がなく、23日に仙台市民球場で準決勝2試合が行われる。

仙台育英、投打に圧倒

仙台育英-石巻工 4回裏仙台育英1死満塁、代打浜田が左中間に本塁打を放ち、13-0とする

▽準々決勝(仙台市民)
石巻工  00000-0
仙台育英 2344×-13
(五回コールドゲーム)

 【評】仙台育英が投打に圧倒した。一回1死一、三塁から斎藤陽の犠飛と湯浅の適時二塁打で2点をリード。三回に4点を加え、四回にも代打浜田の満塁本塁打で4点を奪った。石巻工は5人が継投したが、失点を防げなかった。

 ○…石巻工「想像以上に強烈だった」 甲子園優勝校の厚い壁にはね返され、石巻工が準々決勝で姿を消した。佐々木輝主将は「圧倒されたまま終わってしまった」と肩を落とした。

 「打たせて取って九回まで接戦でいこう」。抑えようと意識した先頭打者には毎回出塁を許し、計13失点。三回にチーム初安打となる佐々木輝の右前打などで得点圏に走者を進めたが、かえせなかった。

 試合前、「一人一人に通用するものがある。甲子園だと思ってやろう」と選手を鼓舞した利根川監督。大敗を受け「想像以上に強烈だったと思う」と話した。

 それでもチームにとっては10年ぶりの8強。佐々木主将は「冬場に一回りも二回りも体を大きくし、強豪に負けないパワーを付けたい」と一層の成長を誓った。

仙台三がサヨナラ

▽準々決勝(石巻市民)
仙台南 000300500-8
仙台三 120100311x-9

 【評】仙台三がサヨナラ勝ち。4-8の七回、斉藤と熊の適時打などで1点差に迫り、八回に加藤の適時打で同点。九回は無死満塁から押し出し死球で決勝点を挙げた。仙台南は七回に一挙5点を奪い逆転したが、七回以降に6四死球が失点につながった。

 ○…尾形が投打に奮闘 仙台三は終盤に4点差を逆転し、仙台南を破った。投打に活躍した尾形は「勝ててほっとした。ピンチに気持ちで押し切れたのが大きかった」と振り返った。

 まずは打撃。3回戦までは調子が上がらず、佐々木監督の助言を受け、球種を絞って振り抜いた。6打数5安打2打点と1番打者の仕事をきっちり果たし「打って貢献できてうれしい」。投げては4-7の七回2死三塁で救援登板して1失点でしのぎ、八、九回はともに走者を背負いながらも無失点で切り抜けた。

 チームは14年ぶりの秋4強。殊勲の2年生は「4強で満足せず、東北大会に行けるよう次も勝ちたい」と意気込んだ。

利府、1点の争い制す

柴田―利府 柴田打線を4安打完封した利府・曽我

▽準々決勝(仙台市民)
柴 田 000000000-0
利 府 00000100×-1

 【評】1点を争う投手戦となり、利府が六回2死二塁から曽我の中前打で先制し、逃げ切った。曽我は投げても4安打完封。柴田は二回1死一、三塁などの好機を生かせず、9安打を許しながら1失点で完投した阿部を援護できなかった。

 ○…テンポ良く4安打完封 利府の背番号10、曽我がテンポの良い投球で4安打完封した。「コントロールを気にせず、全力で腕を振った。目標にしていた完封を公式戦で果たせて良かった」と胸を張った。

 打線の援護がない中、六回に自らのバットで待望の1点を挙げた。その後はさらに投球のギアを上げ、スライダー中心の変化球で最速137キロの直球を速く見せ、五回以降は二塁を踏ませなかった。

 チームは2年連続の4強入りを果たし、目標の東北大会出場まであと1勝とした。曽我は準決勝に向け「絶対に負けられない。リズムで打ち取り、凡打の山を築きたい」と力強く語った。

14得点で東北大勝

▽準々決勝(石巻市民)
仙台二 00000-0
東 北 4244×-14
(五回コールドゲーム)

 【評】東北が力の差を見せつけた。一回に鳥塚の適時打などで4点を先取。10-0の四回は無死満塁から、佐藤蒔のランニング本塁打でダメを押した。仙台二は東北の3人の継投に散発3安打と封じられ、得点圏に走者を進められなかった。

 ○…佐藤蒔、公式戦初打席でランニング本塁打 9安打14得点で仙台二に大勝した東北。その中で、佐藤蒔の投打にわたる活躍が光った。

 10-0の四回無死満塁で公式戦初打席に立ち、走者一掃のランニング本塁打。外角直球を捉えた打球は左中間を深く破り、「打った瞬間『抜けた』と思った。(ホームを踏んだ瞬間は)うれしかった」と笑顔で振り返った。

 投げては3番手として四回からマウンドに上がり、変化球主体の投球で2回2安打無失点。佐藤蒔は「自分の持ち味を出して、準決勝も勝ちたい」と力を込めた。

◇23日の試合
▽準決勝(仙台市民球場)
仙台育英 ― 仙台三 9時
東  北 ― 利 府 11時45分

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る