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サン・ファン祭り、3年ぶり現地開催 待ちわびた市民で盛況

新型コロナ対策を取りながら3年ぶりにパーク内で開催されたサン・ファン祭り

 第29回サン・ファン祭り(実行委員会主催)が23日、石巻市渡波の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)とサン・ファン・バウティスタパークであった。新型コロナウイルス禍で2020年は中止、21年はオンライン形式で行い、今回は春から秋へ移した上で3年ぶりに現地で開催。復活を待ちわびた大勢の市民らが祭りを満喫した。

 ステージでは、地元グループによる和太鼓や吹奏楽、チアリーディングなどが披露され、訪れた人たちは手拍子をするなどして楽しんだ。会場には地元グルメのキッチンカーや出店が並び、ミニSL乗車体験には子どもたちが列を作った。会場内を巡り慶長遣欧使節船サン・ファン・バウティスタ号について学びながら記念品を完成させるゲームや佐須浜漁港発着の海上クルーズも人気を集めた。

 家族と来場し、SL乗車や金魚すくいなどを楽しんだ石巻市渡波小2年及川こなつさん(8)と江口華音さん(7)は「毎回祭りに来ていて復活を楽しみにしていた」と笑顔で話した。

 11月1日から休館し24年度にリニューアルオープン予定のサン・ファン館は無料開放され、大勢の人が見学した。今年解体された木造復元船を惜しむ声も聞かれた。

 実行委は今回のテーマを「新時代への航路」として実施した。開会のあいさつで、実行委員長の木村英勝石巻青年会議所理事長は「復元船は解体されたが、歴史的偉業を次世代へつなぐという役目を果たしていきたい」と語った。

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