閉じる

サンマこんがり、女川アツアツ 収獲祭3年ぶり 炭火焼き6000匹提供

炭火で焼かれたサンマが振る舞われた収獲祭

 女川町の秋の一大イベント「おながわ秋刀魚(さんま)収獲祭」が23日、「おながわ秋の収獲祭2022」と名称を変えて町海岸広場で開かれた。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。女川港に水揚げされたサンマの炭火焼き6000匹とすり身汁4000食が振る舞われ、来場者が女川ならではの秋の味覚を堪能した。

 町観光協会や町商工会などの関係者でつくる実行委員会が主催。約1万人が来場し、焼き台が設置された会場ではこんがりと焼かれたサンマの炭火焼きを求めて長蛇の列ができた。

 家族と一緒に訪れた石巻市垂水町3丁目の主婦内海恵子さん(68)は「今年は初めてサンマを食べた。思ったより太くて脂が乗っていておいしかった」と笑顔だった。

 特設ステージでは、県指定無形民俗文化財「江島法印神楽」や「女川港大漁獅子舞まむし」の演舞、「女川潮騒太鼓轟会」の演奏などが披露され、祭りを盛り上げた。

 実行委は当初、不漁が続くサンマが必要数確保できるか見通せなかったことから、さまざまな秋の味覚を味わってもらえるようにと名称を変更した。

 高橋正樹実行委員長(47)は「サンマ次第、天気次第だったが何とかなった。水揚げや海水温など状況は毎年変わるが、その時のベストを尽くしていきたい。女川に毎年来ることで海を知るきっかけにもしてもらいたい」と話した。

 収獲祭は1998年に始まり、女川魚市場買受人協同組合が中心となって例年9月に開いてきた。会場にはキッチンカーや屋台が出店し、ホタテやホヤの串焼き、野菜の販売もあった。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ