児童の家庭学習推進 石巻市教委、来月「タブドリ祭り」 算数の問題に挑戦
石巻市教委は、市内全33小学校の全児童を対象に、一人一人に貸与しているタブレット端末を活用した専用ドリル学習を積極的に進める。11月1日から27日までは「タブドリ祭り」と銘打ち、課題となっている算数の問題にチャレンジしてもらう。ドリルの使用頻度の多い児童にはデジタル表彰状が配信される。
学力アップへ学校と連動した家庭学習を重視する市教委が本年度、有効策として取り組むのがタブレットの専用ドリル学習(小学校は国語と算数)だ。積極活用へ祭りを企画したのはドリルの認知度が低く、各校の使用頻度に差があることなどが背景にある。
算数のドリル問題を解く範囲の指定はなく、各自の進度に合わせて取り組むことができる。解答すると自動採点され、正答と自分の答えを見比べられる。復習に役立ち、誤答に対し保護者もアドバイスできる。
祭り期間中に行ったドリルの回数は学級担任が確認し、各学級3位以内にデジタル表彰状が配信される。
市教委は初の試みを通して、一人一人のタブレットの使用率アップと家庭学習の習慣化を目指す。12月に実施する標準学力調査の結果にもつなげたい考えだ。
学校教育課の担当者は「子供たちが主体的に学びに取り組む姿勢を育てたい」と話した。