東松島でサンドアート全国大会、年末まで作品展示予定 優勝は地元の保坂さん
21~23日に東松島市で初めて開かれた砂像作品の全国大会「サンドアートジャパンカップ」で、同市の地域おこし協力隊を務める砂の彫刻家、保坂俊彦さん(48)が初優勝を飾った。
東北で全国大会の開催は初めてで、制限時間を設けて1人で制作する大会は国内初という。愛知や千葉、石川などから11人が出場。23日の制作終了後、渥美巌市長や漫画家の井上きみどりさんら5人が作者名を伏せた作品を見て審査した。
技術と完成度、デザイン、アイデアの4項目の総合点で、保坂さんが手がけた「夢の創造」が1位に選ばれた。砂で作品を創り出す自身を投影した人物を中心にお城やネコ、太陽を配置し、細部まで緻密に彫り込まれた技術とストーリー性が評価された。
保坂さんは「東松島の方の期待を裏切りたくなかったのでほっとした。東日本大震災の心の復興の面でも役に立てたらうれしい」と話した。
2位は林真理さん(千葉)の「灯(ともしび)」、3位は武政登さん(高知)の「ラッセーラ」が選ばれた。
作品は出場者が自由にテーマを決め、1日8時間、3日間の計24時間で仕上げられた。11基の砂像は、会場となった同市野蒜の南余景公園に展示されている。年末ごろまでの予定。