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<インタビュー全文>徳陽シティ銀破綻25年 中曽宏・前日銀副総裁が振り返る

じわりと汗にじむ

 ―1997年11月は三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券と金融機関の破綻が連続しました。仙台市の徳陽シティ銀行破綻のニュースが流れ始めた25日夜、日銀信用機構課長だった中曽さんはどのように過ごしましたか。

 「25日の夜は非常に鮮明に覚えている。『暗黒の11月』と後に呼ばれるようになった11月だった。徳陽シティの前に三洋、拓銀、山一、この三つの金融機関がほぼ1週間おきに連続破綻した。メディアも次に破綻する金融機関はどこかと懸命に追っている状況だった。破綻処理に対応する日銀信用機構課の職員も疲弊し切って…

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