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色彩模様いしのまき<ピンク>愛され続ける祝いの友 赤飯まんじゅう(石巻市大街道東)

赤飯のピンク色が目を引くまんじゅうは1個150円。敬老会や七五三、石巻土産として買い求める客も多い
店は創業60年以上。寿子さん(左)と長女の由美さん(63)らが切り盛りする

 木製の蒸し器を開けると、ふんわりとしたまんじゅうの皮にくるまれたピンク色の赤飯がつやつやと輝いた。「赤飯まんじゅう」はお祝い事や地域の行事、手土産にと、約40年にわたり石巻で愛されている。

 石巻市大街道東1丁目に店を構える「あまじん本舗」の名物商品。創業者の千葉勝夫さん(故人)が「もち米を使った菓子を」と考え、以前提供していた赤飯を生かしたまんじゅうを試行錯誤の末に作り上げた。

 今は妻の寿子さん(89)ら親子3世代で切り盛りする。「みんなに喜んでもらえる物を残してくれた」と寿子さん。かわいらしい見た目に加え、優しい甘さとほのかなしょっぱさのバランスが良く、県内外にファンを増やしている。

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 東日本大震災からの復興と共に、色彩を取り戻した石巻地方。自然や食、建築、工芸それぞれが持つ「色」を届ける。

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